慢性胃炎とはどういうものですか?
主にピロリ菌感染によって感染が長く続くと、胃の粘膜の感染部位も広がっていき、最終的には全ての部位を巻き込んでいきます。これが慢性胃炎という状態で、自覚症状はほとんど認めません。慢性胃炎の状態が何十年も持続すると、胃粘膜が次第に荒廃し慢性胃炎の最終段階である萎縮性胃炎に変化していきます。内視鏡検査では、上記の変化を的確に正確に把握できます。また、健診では、血清のペプシノーゲン(I、IIがあります)を測定する方法を使用する方法を使用している場合もあります。萎縮性胃炎では、I型が減少し、II型との比が低下する、つまり、血清ペプシノーゲンIおよびIIを測定すると、内視鏡検査を行わなくてもかなりの確率で胃粘膜の萎縮の状態を把握できます。
PG I<70、I/II<3.0が、慢性胃炎(萎縮性胃炎)の指標として、よく使用されています