肝硬変とは、どのような状態ですか?
肝硬変は肝障害の終末像であり、ウイルス性肝炎やアルコール性肝障害などを基礎疾患とし肝臓組織が壊死、脱落し線維で置換されるため、肝細胞量が減少し、黄疸、浮腫、腹水、出血傾向、肝性脳症といった代謝異常を生じる。線維化により、肝内血管の圧排により、門脈圧亢進症をもたらし、食道、胃静脈瘤の出現、また、脾腫に伴い血球減少を引き起こします。
肝硬変の患者数は、25万人程度(男女比 3:1)原因の8割は、肝炎ウイルスで、C型肝炎ウイルスが約80%、B型肝炎ウイルスが約15%を占めます。
肝硬変の合併症としては、上記にも記載ありますが、
- 腹水
- 特発性細菌性腹膜炎
- 肝性脳症
- 食道・胃静脈瘤
- 肝腎症候群
- 肝肺症候群
- 肝細胞癌
があり、死因は、肝性脳症、感染症、消化管出血が多いとされています。