慢性膵炎とはどんな病気?
アルコールなどが原因で、長期間にわたり炎症をくりかえし膵臓の組織が破壊され、線維化や石灰化がおこります。またこれにより膵管の狭窄や変形がおこり疼痛が生じます。
膵臓は血糖をコントロールするインスリンを分泌する臓器であるとともに、食物を消化するのに必要な消化酵素を分泌している臓器なので慢性膵炎が進行すると、糖尿病、栄養障害を引き起こす。診断には画像診断(腹部エコー 膵石、腹部CT 膵内石灰化)ホルモン負荷テスト等により行います。
治療としては、寛解期には、禁酒、食事療法(過食の禁止、脂肪制限)、また、状態に応じ、薬物療法(鎮痛剤、消化酵素剤、抗コリン剤、蛋白分解酵素阻害剤、胃酸分泌抑制剤)、糖尿病の治療を行います。
急性再燃期には、急性膵炎に準じた治療が必要になりえます。