ピロリ菌について
ピロリ菌とはどんな細菌ですか?
1979年オーストラリアの研究者ウォーレンとマーシャルによって発見された胃内で生息する細菌です。彼らはさらに、細菌の培養にも成功後、自らその細菌を飲み、その後急性胃炎症状が出現し、ピロリ菌が胃炎、さらに胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因となることを証明するきっかけをつくりました。
また、ピロリ菌は慢性胃炎の原因となり、そこから胃癌が発生することがあることから、H25年2月から、慢性胃炎+ピロリ菌感染の証明があれば、除菌療法の保険適応が認められました。
ピロリ菌はどのように感染したのでしょうか?
小児期にピロリ菌を含む水分の経口経路による感染が考えられています。
ピロリ菌の感染の判定方法には、どのようなものがありますか?
- 培養法
- 鏡検法
- 迅速ウレアーゼ試験
- 尿素呼気テスト
- 便中ピロリ抗原測定
- ピロリ菌抗体測定
の6つがあります。
ピロリ菌除菌治療には、どのような方法がありますか?
1次除菌 2種類の抗生剤と胃酸を抑える薬
2次除菌 2種類の抗生剤と胃酸を抑える薬
成功率
1次除菌 80%
2次除菌 80%
1次除菌に失敗しても2次除菌施行することで、90数%除菌は成功します。
除菌判定には「尿素呼気テスト」がすすめられています。